YOKOHM Turing -中国の正月を見る-
1月21日、僕は中国の正月でもあるこの日、家から20km程で近すぎて、
ツーリングとは言えないかもしれないが、横浜へとBajaを走らせた。
少し寒さを感じる中ではあるが、Bajaは快調に国道15号線を走って行く。
そういえば、今日は林道や雪などの一切ないツーリングだし、日帰りでも
あるので装備は軽装である。
だが、お昼頃の出発ではあるが、正月(春節)のカウントダウンを迎える
までいるのだから、時間はたっぷりあるし、外にいる時間もそれだけ長い。

とにかく、自宅出発から下道でおよそ30〜40分、なんのドラマもなく
横浜、関内にあっけなく到着してしまった。



フランス山入り口に到着。
幕末から明治にかけて、有名な生麦事件などがあり、
そんな中、この写真入り口から先の小山にフランス
軍が軍隊を駐屯させた事からフランス山と呼ばれる
ようになったそうだ。
今はこの山の上に有名な港が見える丘公園がある。
しかし天気がよくてよかった。
それほど寒くもなく、ツーリング日和とも言える。

フランス山を駆け上がり、港が見える丘の前の信号を右折する
と、そこは外人墓地がある。小高い丘の上から下までもの凄い
数の墓が並んでいる。
そこはもう、ここは日本では無いのではないか?
と思える程の異国情緒のある風景である。
この外人墓地は、墓地なのにデートコースになっていて、
この時間もたくさんのカップルが幸せそうに墓地の横を
通り過ぎて行く。
さすがに、墓地の前でうるさくしてはいけないと思い、
少し焦り気味に停車後、すぐにBajaのエンジンを切った。
しかし、展望が良い丘である。
考えてみても、異国である日本にやって来て、
こうして眠っている彼らは偉大な人達である。
辺境の国、日本にやってくる事さえ命がけだったろう。
それに、そこで生涯を終え、故郷に帰る事もなく埋葬
されているのだ。
墓地の記念碑などを拝見すると、日本にどれだけ貢献
してくれたかを推察できる。
交通網の整備や、電車の導入まで、近代日本において
彼らがいなければなし得なかった事は実に多い。
木漏れ日が差し込む墓地に、宗教の無い僕もついつい
手を合わせて祈ってしまうのである。
彼らの魂が安らかな事を祈って。

遠く明治に思いを馳せた後は、フランス山を下り、山下公園に
向かった。
入り口に停車すると、ぶらぶらと園内を歩きまわる。
海の塩の香りも心地よく、港に永遠?に停車された氷川丸を
ながめる。日本はじめての豪華客船、アメリカやヨーロッパ
数々の外国を、飛行機がない時代に行き来したのだ。
チャップリンも日本に来る時はこの船に乗り、
宝塚の海外公演の為に、当時の宝塚のスターも乗った。
今はもう伝説になった多くの人々がこの船で旅をしたらしい。
タイタニックが流行った頃、なんでだかこの氷川丸も
流行して、観光客が訪れたらしいが、ぜんぜん別物なのにね。
まぁ、確かに当時の豪華客船としての威風はあります。
山下公園でとにかく時間を潰す。なにせ深夜12時まで時間があるのだ!
さてさて何をしようか?なんて考えた所で、ありあまる時間の過ごし方など、僕にとっては
寝るくらいしか経験がないので、ベンチでとりあえず寝てみました!
気がつくと、まわりは真っ暗。
時計を見ると、8時30分をさしている。
なによりも、腹が減って困り果てる。
何食べようかな?車でやってくる友人と合流するのは、11時。
まだまだ時間があるが、バイクの機動力を活用して、とっとと中華街へ向かった。
中華街の外れにある、オイスターバーに入りこむ。
ここは何度か来た事があるんだけど、世界、日本中の牡蠣やカニが喰えるのだ!
僕は食いしん坊なので、およそ、12種類の牡蠣の盛り合わせを注文。
ここからは何時間も歩きなので、いいだろうと、軽めのお酒も注文した。
これがまた、うまいのなんの。僕としては日本産の牡蠣の盛り合わせが大好きだ。
大小、形も様々、そして味もクリーミーで濃厚な物からあっさりな物まで。
こぶりだが、熊本の牡蠣もなかなかうまいんだよね。

そうこうしてるうちに、友人がやって来た。
おいおい、反則だよ!僕は一人だっていうのに、
友人二人は女性連れではないか!
なんでも、台湾に仕事で行った時、いろいろとお世話を
してくれた女学生さんを、日本で恩返しの為に観光させて
あげてるということである。
ふーん、そうですか。そりゃ、ようございました。
そんなこんなで関帝廟の前に到着。
11時30分にしてもの凄い人数である。
ここは、三国志で有名な関羽を祀る神社のようなもので、その
前には中華学校があり、その校庭を開放していて、そこに
みんな集まっているのである。

そしていよいよ盛り上がってきました!カウントダウンの時間です!
関帝廟の上で、実行委員の皆さんが拡声器を使ってカウントをダウンして行きます。
10!9!って大声が夜空に木霊して、寒さを吹き飛ぶ熱気があたりを包みます。
そしていよいよ春雪です!(中国の正月です)
勢い良く爆竹がそこらじゅうで破裂し、歓声があがります。
なんかまたヨソの国に迷い込んじまったな。横浜は面白いのであります。




さてさて、これを見に来たという人も大勢いる獅子舞です。
中華学校の学生さん達2名が、獅子の中に入り、高く組まれた
足場を渡ります。
なかなかすごくて、写真ではわかりませんが、足場はほんの
小さな面積しかなく、ほとんど二本の棒です。
それをひょいひょいとパフォーマンスしながら渡ります。前後
二人の学生さんは、飛び跳ね、時にちょっと失敗(痛そう)
しながらも果敢に様々な事に挑戦するわけであります。

すげぇ、おまえらすげぇよ。
後ろの人が、前の人を持ち上げて、獅子が立ち上がると
最高潮です。
だって、さっきも書いたけど、これって足場棒二本が連続
してるだけだよ?
まったくもって驚いちゃいます。
解説で、彼らが今日の為に一年間みっちり練習してきたと
言ってましたが、努力は報われるもんですね。
ほんと、すごいです。
なかなかかわいい獅子で、目なんかパチクリさせます。
ほんと、この後もエキサイトして踊りまくり獅子の姿に笑ったり、
面白いイベントでした。
獅子が去った後は、みんなでお茶をして、台湾の話を聞いたり、
中華街で遅く迄開いている店でラーメンを食べたりしながら、
夜中の3時まで過ごしました。
台湾の学生さんは、自動車工学を勉強されてるそうで、今回
日本にやってきたのは、卒論を書くための取材だとか。
しかし、日本語ペラペラである。
すごいな、ほんと。
僕なんか、日本語以外はまったくダメだもんな。
少しは勉強しなければいけません。

さてさて、こうして夜も更け、ほとんど朝の寒空の下、Bajaにまたがり家路についた。
今回は別段ツーリングらしくもなく、レポといっても、ほとんど観光であります。
しかも、関内なんか、仕事で週に何度も実はやってきてるわけです。
だけど、こうやってあらためてバイクでやって来て、一日時間をつぶしてみると、
横浜という街を再発見することができました。
ほんとうに、良い街ですよ、横浜は。
異国情緒溢れる街っていうのは本当です。
家に帰り着き、冷えたからだをコーヒーであっためながら考える事は、
早く暖かくなって、森やら林やら山にも行きたいなって事と、また今度
よく知っている街をBajaと走り、再発見しに行こうか?
なんて事でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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