林道前山大明神-山梨の春は熱かった!-

5月22日、かねてから私のHPに来ていただいていた、豆さんとmotoさんと山梨の林道、大明神に
行く計画をたてた。ここの所、バイクどころではなく仕事もそうだが、年明けから多くの事が
あり、自分の中で新たに変化していく生活を深く、深く考え込む事が多い日々が続いていた。
だからこそ、このツーリングのお誘いはうれしかったし、有り難かった。
運の悪い事に、自然の中でのんびりしたくても、いきなりの仕事が入ったり多くの雑用があった
りと、今迄誘っていただいても不義理を働いて来てしまった人も何人かいた。
今回も前日にまた雑用が入り、帰宅は夜中の2時を回っていた。
どうしても行くのだ!その思いで、豆さんの掲示板に参加表明の確認を入れ、あわただしく
真夜中に用意を始めた。

こういう時は勢いが必要だもんな。本当は現地でコーヒーでも湧かして飲む計画もたてたかった、
それに必要なストーブやコッフェルをパッキングしようとしたが、あんまりにもかさばるので断念!
必要最低限の荷物や装備を詰め込み、ベットではなくリビングのソファーで横になった。
気がつくと、もう5時だ。あんまり寝れないな。
それでも横になって身体を休めなければハードな一日になると考え、頑張って休む。
うとうとと気持ちよくなって来た頃にはもう出発の時間になっていた。
さぁ、行こうか。

ブーツを履き、駐車場で煙草に火をつけてからBAJAのエンジンにも火を入れた。
いつものように一発で目覚めるエンジン。雑巾であちこち乾拭きをしてやり、煙草一本分の時間を
無駄にした後、ヘルメットをかぶり、愛機にまたがった。
今回は羽田から高速に乗り、新宿経由で中央道を目指すルートだ。
高速に渋滞はあまりなく、快適に進んで行く。
待ち合わせの談合坂は、もう何度も待ち合わせで使っている。
朝って事もあるけど,このへんまで来ると、空気が実にひんやりとしてくる。
談合坂のバイク置き場に滑り込むと、どうやら一番乗りらしく、エンジンを切ってメットをぬぐと
次の瞬間、どうも!とmotoさんが現れた。

いつも思うが、ネットの人と初対面でこうして会うと少し照れくさい。
続いて、1分もしないうちに豆さんが現れた。
なんとまぁ、みんなタイミングがいいのだろうか。
しばし、食料や缶コーヒーなどを買い込んで,喫煙場で一服。
それぞれのBAJA、そう、今回は年式は違うが、全員BAJAなのだ。
同じバイクでもみんな微妙に違う。
その違いを観察し合い、あーでもないこうでもないと楽しい話しをして、打ち解けたら、さぁ出発だ!
韮崎ICまで一気に進み,インター出口から右に折れ,舗装路の峠をズンズン登って行く。
前回来た時は確か、、、。
すいません迷っちまいました!

ナビする予定がボッチ峠の頂上付近から迷い込み、大明神が見つからない。
もっとも,前回行ったのは前山大明神ではなく、林道大明神だったので入り口がそもそも違うのだ。
豆さんがマップルで確認後,本線とも言える林道のゲートに到着できた。
いつも林道の入り口に来ると、胸が高鳴るんだよな。
最初は僕が先頭、motoさんを挟んで,ケツ持ちは豆さんがやってくれた(有り難うございます)
走りやすいフラットダートをどんどん進む。

ひとしきり林道を進むと、少し開けた場所に出たので休憩
を取る事にした。
エンジンを止めると、実に気持ちよい静寂が訪れ、鳥の
さえずりが心地よい。
こういう経験の積み重ねが、僕らをオフロードから離さない
んだろうな、と考え込んだりしてしまう時間だ。
しかし、話しは変わるがBAJA三台並ぶっていいよね。
向って右から私、豆さん、motoさんのBAJAである。
カスタムなどの方向性は違うけど、参考になる。
林道の真ん中あたりだが、人気の無い場所で買っておいた
缶コーヒを飲みながら、煙草を吸うと実にうまいのである。
そこに好きなバイクが並んでれば、そりゃあ天国さ。
この後、どでかいKTMがやって来た。
林道で出会い、挨拶の後ひとしきりバイク談義をする。
これからどこへ?最後の会話は決まってそうだ。
別々の目的地を確認すると、KTMの彼はドデカイバイクに
またがり、さっそうと森の中へ消えて行った。


そろそろ行こうか?豆さんが言うと、落ち着いた腰を
地べたから引き上げ、出発前にパチリ。
豆さん、決まってる。
そういえば、豆さんのメットは僕のVBDレプリカと色違い
と思っていたら、自分でペイントされたそうだ。
おそるべし!
この後、またフラットダートを進んで行くと、あっけなく
林道は終わりを告げた。
まぁ、結構な距離ではあるんですけどね。
豆さんと協議した結果、戻って測道に入ろう!
って事になって、また林道を引き返す事にした。
途中いくつか測道に入っては行き止まりを繰り返してね。
とにかく脇道があれば入り込み、そして元に戻りを
繰り返して、中には相当にきついガレた登りもあった。
アタックを繰り返すうちに面白くて、面白くて
仕方なくなる悪い癖が出る。
こんな事繰り返してるうちに、ある、細い下りの支線を
発見。少し下りがきついので、偵察を買って出て降りて
行くと、なんと10台くらいのオフ車がたむろっていた。
こいつは面白そうだ!
すぐに引き返し、豆さんやmotoさんに報告すると、
行ってみる事に決定。
降りて行くと、さっきの集団があがって来た。
豆さんは、集団の一人と、この先どこに繋がっているか
確認してくれていた。
挨拶を交わしながら、下におりつくと、ヒルクライム
出来そうな坂や、実に面白い地形があった。

そこで小雨がぱらついて来た。
この先を行くと、韮崎方面に出るとの情報なので、
方角だけを頼りに、林道をどんどん走破して行く。
途中、また何度も行き止まりに出くわすし、ここは道じゃ
ないだろ?っていう場所をなんとか走って行く。
雨脚がどんどん強くなる中、ちょっと寒いなとか、
着くのか?なんて不安が頭をよぎるぶんだけ、ペースが
あがって行く。
2〜3速を微妙に使い分けると、どうしても高回転に
頼るので、途中から4速にも入れる事にした。
燃料も使ってしまうし、エンジンの微妙な熱を感じて
いたわってやる。
そうこうしてるうちに、林の向こう側に舗装路を発見。
そうなると、林道らしく道幅も広がりはじめ、そのぶん
雨に濡れながらも、ほっとする気持ちといっしょに腹が
めちゃくちゃ減って来る。
舗装路に入り、ドライブインらしき物が見えて来ると、
なんと雨は本降りに変わってしまった。
とにかく、激しくなる直前に入れたのはラッキーだった。
店の二階の食堂で、疲れた身体をのばしながら、ソバを
注文。腹が減っているので、やたらに旨く感じた。
雨の降り続く中、まったりとベランダの喫煙スペースに
陣取り、世間話から、これからの予定について話す。
そりゃもう、、温泉に行くしかないでしょう。



塩山にいい温泉があるんだ。
豆さんのひとことで決定。ツーリングの疲れを癒すのは、そりゃもう温泉しかない!
舗装路をひたすら行く事に決定し、一路、20号線に向けて出発する。雨脚はだいぶおさまったが、雨具を着込んだ。
しばらく進み、韮崎のインター前の道に復帰して、高速は使わない方針で20号に抜けるには、僕の母校でもある韮崎東
中学の脇を進む事になる。僕がこの街に住んでいた頃は、まだこんな便利なトンネルなど着工もしてなかった。
山の真ん中にぽっかり開いた、トンネルをくぐる間、しばしノスタルジックな気持ちにひたった。
20号を甲府方面に向けて疾走して行くのだけど、豆さんが飛ばす飛ばす。
一般道ではありえない速度でぶっとばして行く。
渋滞途中はいいけど、免許の点数にもの凄く不安のある僕はさすがに日曜にあの速度は着いて行けない。
普段の行いが悪い、しわ寄せってのを感じながら、ひたすら走行して行く。

甲府の街を過ぎるまでは、さすがに渋滞が続く。
ひらりひらりとかわしながら、先頭に出て、そして走る。
1時間程走ると、都会の風景からまた山間の風景に移り変わる。
豆さんはもう見えなくなってしまったが、motoさんが後ろにいるし、豆さんの事だから曲がる所で休憩してるだろう、
って予想でのんびりと、素早く(笑)走って行く。
しばらく走ると、やはり豆さんが手を振って待っていた。
お目当ての温泉はさらに、舗装された峠道を進んだ所にあるらしく、山の上へ、上へとバイクを進ませる。
やっと着いたよ、と、思ったらさすがに夕方5時も近いので、日帰り入浴は終わりを告げていた。

そこで、今来た道の途中にある村営温泉に場所を変える事になり、進んだ。
ブーツを玄関で脱ぎ捨てると、疲れがどっと出た。
タオルと石けんを購入し、いざ温泉へ!
この温泉、なかなかよくて、一応露天風呂もあった。ジャグジーや打たせ湯など、狭いスペースに効率よく配置された
数々の温泉に次から次へとつかっていく。
ひとしきり汚れも疲れも洗い流した後、ジュースを買い、休憩場でいっぷくした直後、僕は完全に居眠りモードに入って
しまった。

ほんの10分くらいだったらしいが、motoさんに起こしてもらい、帰路に着く事にした。
ガソリンを途中で捕球して、最後の別れの地点談合坂までまた高速を使って走った。
帰りってのは行きよりも、何故かペースが上がり気味になる。
東京へ向けてひた走り、談合坂までたどり着くと、そこには何故か、前回もみかどさんといがさんがそうしたように、
motoさんも豆さんも、ソフトクリームを自然に買って来る。
別に、もう前のように真冬ではないので、僕もそんなに旨いならと買って食べてみる事にした。
うまいな。。。
しばし、ツーリングの総括をみんなでした後、それぞれの街へと散った。

実はその後、仕事で横浜までより、帰りはもう夜中の2時をまた過ぎてしまったのだが、今回の旅で思った事はこうだ。
いつもそうなのだが、時間がないって事を言い訳にツーリングを先延ばしにしてしまった事が何回か今年あった。
確かに、前日の睡眠は少ないどころかほとんどなく、最後には違う予定もあった。
だがどうだろう?時間を無理矢理作って、こうして出かけてしまえば、楽しい時間でもあり、そして経験や出会いを
作る事ができるのだ。30台になってから、だんだん明日の体力の心配や、時間の使い方の考えが狭まり、
行動範囲を自分で限定してしまっている俺がいる。

だが、本当はまだまだ身体は動き、無理もきくのだ。
時間だって、なんとかしようとさえすればなんとかなっていく。
僕より年上の人々がバイクにまたがり、アグレッシブな生活を送っている。
趣味が多い僕は、ついつい自分の基本となる一本の線を見失いガチなのだが、やはりオフロードにまたがり、時には
キャンプをしたり、時には自然の中でコーヒーを飲む事が一番やりたい事なのではないかと思うのだ。
もう少し考えてみよう。
そう思った。多くの事が自分のまわりで起こった年である。半分過ぎた時、今年は重要な年なのだと思っている。
これから先の人生をよく考え、どんな人生を送りたいのか。
そいつを今年にみつけよう。

 

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